knqyf263's blog

自分のためのメモとして残しておくためのブログ。

KubeCon + CloudNativeConにプロポーザル出すときに気をつけたこと

サイボウズさんの記事を読んで、自分も今回プロポーザル出したときに会社の人から貰ったアドバイスをまとめておこうと思いました。というのも、自分の席の隣の人が実際に今回のKubeCon Europe 2020でレビュワーだった人ですし、チームのボスはKubeConのChair経験者だったりするので、割と貴重な情報なのではないかと思っています。とはいえ何か特別なテクニックがあるわけではないです。

KubeConって何?とかは以下の記事を読んでもらえればと思います。 blog.cybozu.io

恐らくKubeConに限った話ではないですし指摘内容も普通の内容が多いと思いますが、一応次以降に自分で見返すこともありそうなので全部書いておきます。

プロポーザルに関するアドバイス

全部教えてもらったやつです。ただ自分なりに解釈した内容を書いてるので伝言ゲームで若干齟齬あるかもです。

タイトルは短く

あまりに説明的すぎるタイトルは避けたほうが良いようです。長すぎると敬遠されがちなので、Wordに書いて1行以内には納めたほうが良さそうです。恐らく50~80文字ぐらい。しかし一方で短すぎても何のセッションか分からないので、参加者が興味を持つぐらいの内容を1行でまとめる必要があり難しいです。

箇条書き

発表内容について長々と文章で書くよりは、箇条書きで要点をレビュワーの方に伝えるほうが良いようです。その箇条書きも5~10個とかだと見にくいので色々書きたい気持ちは抑えて2, 3個にしましょう。

デモ

デモがある発表の方が人気みたいです。もちろんデモがなくても良いのですが、もし出来そうなら積極的にやるべきでプロポーザル内にもその旨を書くべき、とのこと。実際うちのボスはほぼすべての発表でデモしていて、それが評判良いみたいです。

対象者

これも重要で、誰に向けての発表なのかはしっかり盛り込むほうが良いです。もし事前知識が必要だったりする場合は正直に書きましょう。

エコシステムへの影響

確か応募フォームの中にBenefits to the Ecosystemという欄があります。CloudNativeConなので、クラウドネイティブのエコシステムにどう影響があるのかを書く必要があります。これも重要で関連性が強かったり分かりやすい方が通りやすいそうです。

実用的な解決策

既存のCNCFプロジェクトにどういう問題がありこの発表でそれをどう解決するのか、という内容や、デフォルトだとこういう問題があるのでこのCNCFプロジェクトの利用をおすすめします、とかいう内容も書くと良さそうです。聞いてふーんで終わりの内容ではなく、実際にすぐ聴講者が行動出来るような内容を持ち帰ってもらえる発表ですよ、というのがポイントみたいです。

プロポーザル例

上のをまとめると以下のような構成です。

# タイトル
短くて興味を引くタイトル(80文字以内ぐらい)

# 発表内容
概要1(1~2行ぐらい)

- 要点1
- 要点2

概要2(1~2行ぐらい)
デモの内容

この発表の対象者、必要な事前知識

# Benefits to the Ecosystem
この発表がCNCFにおいて重要な理由(1~2行ぐらい)
CNCFプロジェクトとの関連性(1~2行ぐらい)
聴講者に持ち帰ってもらえる内容(1~2行ぐらい)

これがベストかどうかは分かりませんが、今回自分はボスの過去のプロポーザルを丸パクリして上の構成で出しました。

その他

発表実績

実はこの部分が今回の記事で一番書きたかったところで、こいつは英語でうまく発表できるのか?というのを見られるみたいです。もちろん応募内容が圧倒的に良ければそんなの関係なく通るのですが、当落線上にいる場合は実績が重要になってきます。自分の場合は何も実績の動画とか送らなかったので判断つかなくて困っていたらしいのですが、レビュワーの同僚が英語発表問題ないと言ってくれたらしく(実際には問題ありまくるけど)、それなら良いかということで通ったみたいです。そういう意味では自分はラッキーだったと言えます。もし何か実績が少しでもあるなら送っておいたほうが良いです。

実際KubeSecというKubeConと一緒に開催されるイベントに知人が応募していたのですが、レビュワーから彼の英語発表大丈夫?と聞かれました。大丈夫です!!!と答えた結果、採択されることになりました。もちろん大前提として応募内容が良かったからなのですが、やはり発表スキルは気にされるみたいです。

つまり大きいカンファレンスに一発目から行くよりは少し小さめのところで発表して実績を作り(可能ならYouTubeとかで録画が配信されるぐらいの規模)、そのURLを一緒に送ると採択率が上がるということです。知人だから通りやすいとかいうわけではなくて、判断がつかないとカンファレンスを成功させたいレビュワーとしても困るということです。

メンタル

そもそもカンファレンスで話したいと思ってる時点で圧倒的に他の人より前にいますし、上のような点に気をつければ問題なく通ると思います。さらに言えば通ると良いなというよりは通って当然ぐらいの気持ちで応募すると良いかもしれません。

正直自分は登壇自体も苦手で敬遠してるので経験が少ないですし、英語力もヤムチャぐらいしかないので話したいとは全く思ってませんでした。自分程度の実力で大きなカンファレンス行くのは無謀だと思ってます。ヤムチャが街に人造人間探しに行くようなもんです。仲間呼ぶ前に殺されます。ただうちのチームはフルタイムが6人いて、前回と今回だけでスピーカーが4人もいます。実質CTO直轄チームなのでCTOも入れてしまえば7人中5人です(1人諸事情で辞退しましたが)。つまり話してない方のほうが少ないぐらいです。なので、あまり乗り気ではなかったのですが何で出さないの?みたいな空気感もあり結局出しました。ダメ元で、というよりは通さないとダメだよな...みたいな気持ちだったのが今となっては良かったのかもなと思っています。

そんな感じで自分の中で当たり前のレベルが上がると自然と自信を持って書けるようになって良い結果に繋がるのかなと感じました。

まとめ

お願いだから誰も聞きに来ないで欲しい。