今回はOpen vSwitchでsFlowを取得するための設定を行いたいと思います。
設定方法はOpen vSwitchの公式サイトを参考にしました(
sFlow | Open vSwitch)。
というかそのままのことをやってみただけです。
自分の解釈なので間違ってたらすみません。。
sFlowの説明を以下に引用します。
sFlowは、LANスイッチやルーターなどを流れるトラフィックをモニターして、トラフィックに関する情報を送信するsFlowエージェントと、トラフィック情報を受信して解析するsFlowコレクタで構成します。sFlowエージェントは、主にLANスイッチに内蔵する形で実装されています。
引用元:ネットワーク管理者のためのトラフィック管理入門 - 第1章 sFlowとは:ITpro
今回はsFlowエージェントがOpen vSwitchで、sFlowコレクタは別にサーバを用意した環境を想定しています。
僕が用意した環境は以下のようになっています。
環境
sFlowエージェント
Open vSwitch:1.4.2
インタフェース:ovsbr0
IPアドレス:192.168.122.1
sFlowコレクタ
OS:Ubuntu 13.10
IPアドレス:192.168.122.22
sFlowエージェントの設定
sFlowの設定作成
今回はsFlowエージェントであるOpen vSwitchの設定をします。
本環境では以下の様な設定となります。
COLLECTOR_IP=192.168.122.22
COLLECTOR_PORT=6343
AGENT_IP=ovsbr0
HEADER_BYTES=128
SAMPLING_N=64
POLLING_SECS=10
COLLECTOR_IPはコレクタのIPアドレスで、192.168.122.22
、COLLECTOR_PORTはコレクタに送る際の送信先ポート番号で、6343
番としています。
6343
番はsFlowのデフォルトポートです。
AGENT_IPはエージェントがsFlowのパケットを送信する際の送信元のIPアドレスで、今回はovsbr0
としたので192.168.122.1
から送信されます。
上記の値を以下のコマンドに代入します。
# ovs-vsctl — –id=@sflow create sflow agent=${AGENT_IP}
target=\”${COLLECTOR_IP}:${COLLECTOR_PORT}\”
header=${HEADER_BYTES} sampling=${SAMPLING_N}
polling=${POLLING_SECS} — set bridge br0 sflow=@sflow
僕の環境では以下のようになります。
# ovs-vsctl -- --id=@s create sFlow agent=ovsbr0
target=\"192.168.122.22:6343\" header=128
sampling=64 polling=10 -- set Bridge ovsbr0 sflow=@s
sFlowの設定確認
sFlowの設定が正しく入っているかを確認します。
# ovs-vsctl list sflow
_uuid : 4854f279-eadf-4257-ba1d-b1e862e5f9a2
agent : "ovsbr0"
external_ids : {}
header : 128
polling : 10
sampling : 64
targets : ["192.168.122.22:6343"]
次に、正しくパケットが流れているかを確認します。
# tcpdump -ni ovsbr0 udp port 6343
tcpdump: verbose output suppressed, use -v or -vv for full protocol decode
listening on ovsbr0, link-type EN10MB (Ethernet), capture size 65535 bytes
19:22:30.269169 IP 192.168.122.1.46682 > 192.168.122.22.6343: sFlowv5, IPv4 agent 192.168.122.1, agent-id 2, length 260
19:22:35.269066 IP 192.168.122.1.46682 > 192.168.122.22.6343: sFlowv5, IPv4 agent 192.168.122.1, agent-id 1, length 144
19:22:37.269026 IP 192.168.122.1.46682 > 192.168.122.22.6343: sFlowv5, IPv4 agent 192.168.122.1, agent-id 1, length 144
sFlowエージェントのIPアドレス192.168.122.1
からsFlowコレクタのIPアドレス192.168.122.22
のポート番号の6343
番に対してUDPパケットが送信されているのが確認できる。
sFlowの設定削除
sFlowの設定を削除したくなった場合、以下のコマンドで削除することができる。
$ ovs-vsctl remove bridge ovsbr0 sflow $SFLOWUUID
$SFLOWUUIDは、上の設定確認で表示されている_uuid
なので、今回は
$ ovs-vsctl remove bridge ovsbr0 sflow 4854f279-eadf-4257-ba1d-b1e862e5f9a2
で削除できる。
また、sFlowの設定全てを削除する場合は、removeでなくclearを使っても良い。
$ ovs-vsctl clear Bridge ovsbr0 sflow
sFlowコレクタの設定は次回以降にします。